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次のデータは、20人の入社試験受験者の試験科目別の得点をまとめたものです。 学力を構成する要因について検討してみます。
a)第1主成分の構造係数はすべてプラスの大きな値を示しています。 すなわち、第1主成分はもとの変量に共通する「基礎学力」を代表していると考えられます。 b)第2主成分の構造係数は事務系の科目にプラスの値を持ち、技術系の科目にはマイナスの値を持っています。 すなわち、第2主成分は事務系と技術系の学力を分けるような要素「事務系対技術系学力」を代表するものと考えられます。
衣料品スーパーの過去1年(12カ月)の売上高をジャンル別に分けたところ、次のようになりました(単位:万円)。 販売力を構成する要因について検討してみます。
固有値を見ると、第1主成分と第2主成分が1以上の値となっており、累積寄与率を見ると、第1主成分と第2主成分で0.8864(88.64%)を占めています。 主成分負荷量を見ると、第1主成分は、4つのジャンルですべて正の比較的大きな値となっています。 第2主成分は、スポーツ及び紳士ジャンルで比較的大きな負の値、婦人及びベビー・子供ジャンルでは正の値となっていることから、スポーツ及び紳士ウェアグループと、婦人及びベビーウェアグループに分けられる、なんらかの指標が存在することが示唆されます。
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